現地設営は1時間「インスタント・ハウス」とは?

レポート記事

インスタント・ハウスとは?

ユニークな商品やサービスの特長を研究し、日本を元気にする「ユニーク商品研究所」!

今回は「インスタント・ハウス」の研究。レポートで取り上げるのは、LIFULL ArchiTech (ライフル アーキテック)が新開発した分解・組み立て・移設が可能な新商品「インスタントハウス・パージ型」です。

 東急株式会社と連携し、東急目黒線の高架下を活用する「個室フィットネス施設」の開設をオープンするという。

鉄道各社が保有する高架下は、近年の都内の不動産価格が高騰するなかでも、手つかずのスペースが多く、都心部における“遊休不動産”のひとつです。駅からもアクセスしやすく、高架下を通ることで雨に濡れにくいなど優れた特徴がありますが、これまで施工時のスペース確保などで課題がありました。

このたび、LIFULL ArchiTechが連携した東急も、保有する高架下スペースに同様の課題を抱えていました。そこで高架下での出店を実現するため、LIFULL ArchiTechは、重機を使わず分解・組み立て・移設でき、狭いスペースでも柔軟に設置や移動が可能な新型都心モデル「インスタントハウス・パージ型」を提案し、東急目黒線の高架下に東急の新規事業店舗「roobby-fit 」の出店が実現しました。インスタントハウスは、これまで未活用だったスペースに新しい役割をもたらし、街の魅力向上に貢献しながら、高架下スぺ-スの新しい活用の可能性を広げ、施工期間の短縮により、建設業界における人手不足の影響を受けることなく施工することを可能にします。

インスタントハウスのHPより引用

これはユニークな商品ですよね〜。進化すればドラゴンボールに出てくるカプセルコーポレーションの商品みたい!

現地設営は1時間!

インスタントハウスは、テントシートを空気で膨らませながら、内側から断熱材を吹き付けた構造物で、断熱性や遮音性が高く、廉価性・簡便性・速度性・技術性・汎用性にも優れています。これまでグランピング施設や海外の被災地で施工を行ってきましたが、施工スペースに余裕がなく、施工条件の難度が高い都心部では事例がなく、また移設を伴う再利用が課題でした。


このたび、分割パーツによる組み立て方式を採用し、現地での設営時間は1~2時間、狭いスペースでも柔軟に設置や移動を可能にする新型都心モデル「インスタントハウス・パージ型」を新たに開発しました。膨らませる、吹き付ける、分割する、組み立てるというシンプルな工法により「施工~移設~組み立て」までの一連作業が約3日間で完了できるため、昨今建設業界で問題になっている人手不足の影響を受けることなく施工することが可能です。都心部での施工や移設が可能となり、都心部の遊休スペース活用の可能性が広がります。

インスタントハウスのHPより引用

①テントを膨らまし②内側から断熱材吹き付け→③分割パーツを組み立て これ簡単ですよね〜確かにこれなら1時間で組み立てられそう!

ユニークまとめ

インスタントハウスは、2011年3月の東日本大震災の避難所での名古屋工業大学大学院工学研究科北川啓介教授の経験がきっかけの研究をもとに、2018年からLIFULLと名古屋工業大学との共同研究にて開発した新しいプロダクトです。

土地に定着していないため非建築物扱い※2となり、建築物のような制約がなく、さまざまな土地に設置できます。テントシートを空気で膨らませ、内側から断熱材に使用されている硬質発砲ウレタンを吹き付け施工します。シンプルな工法で1棟あたり3~4時間で建設可能なだけでなく、断熱性や耐久性に優れ、さらに耐震性や耐風性をあわせもつことから、ワークスペースや宿泊スペース、避難所の医療救護室やコミュニティの休憩所、断熱を要する備蓄倉庫などにも活用できます。

インスタントハウスのHPより引用

元々、東日本大震災の避難所経験からのプロダクトだったんですね〜。屋外の風雨や寒さも防げるこういうスペースは災害時に本当に助かりますうよね。

そして「災害からの新商品×横展開」はこれから間違いなく伸びる分野ですよね~。

この災害時って日常とは異なる要請から、商品設計に頭をしぼるじゃないですか、そんな革新的な商品開発を、日常時に横展開していく。素晴らしい!

 あなたの身の回りにも、横展開できる商品あるんじゃないですか?

 ユニーク商品で日本を元気にする会社や個人が、これからもどんどん出てきて欲しいですね! こんな商品・サービスがあるという情報もお待ちしています。

ユニークな商品やサービスで日本を元気に「ユニーク商品研究所」

See you next !

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